う蝕(むし歯)は、浅いものから歯の神経に達する大きなもの、完全に歯が崩壊したものでまで様々です。神経に達するようなう蝕(むし歯)は、神経の処置(根管治療)や、かぶせ物の治療(クラウン治療)が必要となり、治療が大掛かりになります。
ポイント2
細菌感染したう蝕(むし歯)部分をしっかり取り除き、精度の高い詰め物を装着することです。精度の低い詰め物は、二次的なう蝕(むし歯)をつくり、再治療が必要になります。
コンポジットレジン修復
以前は、小さな虫歯でも大きく削り、金属の詰め物を入れてきました。
現在は、接着歯学の進歩により、コンポジットレジンと呼ばれる白い材料を歯に直接接着させます。
「削る範囲は必要最低限」「色も天然の歯と同じ」「その場で詰める事ができるので治療は1回」と患者さんのためになる治療へと変化しました。
コンポジットレジンによる修復(1回で終了)
上下の写真とも、コンジットレジンにより修復。最低限の範囲を削り、直接コンポジットレジンを歯に接着、入念に磨き上げます。
インレー修復
神経まで達しないう蝕(むし歯)でも、歯と歯の間のう蝕(むし歯)が広範囲であったり、直接詰めることが難しい場合、型取りをして詰め物(インレー)を接着させる治療が必要となります。
セラミックインレーによる修復 (2回で終了)
銀歯の手前2本は、当院でのセラミックインレーによる治療です。
自然な仕上がりとなっています。
神経に達するような深いう蝕(むし歯)の場合、まず神経の処置(根管治療)を行ってから、かぶせ物の治療(クラウン治療)へと進みます。
根管治療
根管治療は、う蝕(むし歯)が深く、神経の処置なしでは痛みが取れない場合に行います。
根管治療は十分な治療時間を確保せず行なうと、治療が長期化し、歯の根の部分にまで感染が拡がってしまいます。
当院では何度も通院していただく必要がないよう十分な時間を確保し治療に当たっております。
クラウン(歯にすっぽりかぶせる修復物)治療
神経を処置した歯は血液の供給がなくなり歯が柔らかくなってしまうので、かぶせ物(クラウン)をして歯を保護する必要があります。クラウンの精度が悪いとその隙間から再度う蝕(むし歯)になったり、歯周病の発生を助長しますので、その精度にはとことんこだわる必要があります。
精度の高いクラウンは審美的にも美しい
真ん中2本に不適合なかぶせ物(クラウン)が入っています。この状態のまま放置すると、う蝕(むし歯)、歯周病が進行します。
古いクラウンを外し、ジルコニアセラミックスにて再治療を行ないました。クラウンの精度は、全て型取りの精度できまります。
精度の高い型取り(削った部分が明瞭に表れています)
奥歯の型取りを行なった写真。型をとる際、歯と歯ぐきの境界部を明瞭にするため、歯と歯ぐきの間に細い糸を挿入し、型取りを行ないます。愛用している3M社のインプリント3を使っての精度の高い型取り。
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