大人の虫歯はいくつもの原因が積み重なって発症します。
特に大人の虫歯では、以下の2つのタイプがよく見られます。
①過去治療した詰め物や被せ物に再度できる虫歯
過去治療した詰め物や被せ物に再度、虫歯ができる場合が
あります。
特に詰め物と歯の境目、被せ物と歯茎の境目に隙間があると
その部分にプラーク(細菌の塊)が付着し、時間の経過を経て、
ゆっくりと虫歯が進行するケースは多いです。
治療した歯がすでに神経を取った歯の場合、痛みは感じないので
自覚症状はなく、虫歯の発見が遅れることもあります。
歯の治療で大切なことの一つは、一旦治療が必要と判断されたら
精度の高い治療を受けることです。
詰め物や被せ物の精度に問題があると、せっかく歯を残すために
行った歯科治療も再度やりなす必要があり、結果的に歯の
寿命を短くすることにもなりかねません。
②歯茎が下がった所にできる根元の虫歯
加齢や歯周病、強いブラッシング圧などで歯茎が下がることがあります。
歯茎が下がると、本来、歯茎で覆われているはずの歯の根元の部分(象牙質)
が露出し、そこに虫歯ができるケースがあります。
歯の根元の部分は磨き残しができやすい箇所です。
さらに露出した根元の部分(象牙質)はエナメル質よりも
虫歯が発症しやすい場所でもあります。
自覚症状がないと、知らないうちに虫歯が進行している場合もあり注意が必要です。
以上のような大人の虫歯ですが、今すぐ治療が必要なのか、それとも将来的に治療が必要な
可能性があり、今は経過観察で良いのか等、専門家による定期的な検診が非常に大切です。
自分では見えにくい、見えない場所だからこそ、歯科医院を上手に利用したいですね。