2024年6月7日
新型コロナウイルスは、ウイルスが空気中を漂って感染する空気感染はしないとされているので、主な感染の仕方は、感染者からのくしゃみやせきを含む『飛沫感染』や、飛沫のついたドアノブなどを触った手を介した鼻や口へのウイルス付着『接触感染』とされている。
人は通常、1時間に10回以上、自分の鼻や口、目の付近を無意識に触ると言われているので、マスクを装着することで、接触感染も避けられる。
飛沫とは、ウイルスが水分などにくっついた小さな粒子で、感染者の鼻や口からしぶきとして飛び出し空中を漂う。マスクをすることで、
飛沫を広げたり吸い込んだりするのを防げる。そして、ソーシャルディスタンスも保てば、飛沫が届きにくく効果的だ。
ただ、新型コロナやインフルエンザなど細い気管支や肺胞に感染するウイルスでは、飛沫のうち、極めて小さなしぶき『マイクロ飛沫』が出るとされている。大きさは、10マイクロメートル以下で、エアロゾルとも言われている。通常の飛沫に比べて軽いため遠くまで飛ぶうえ、換気が十分ではない室内では数十分にわたって空気中を漂うため、感染力も高い。
ワクチン開発も急ピッチで進んでいるが、まだまだ飛沫感染につながる『3密』(密閉、密集、密接)を意識し、生活することが大切である。