2024年6月7日
進行した虫歯などで、差し歯(クラウン)を装着する場合、歯ぐきの中にある骨の頂上から歯とクラウンの境目まで、2~3mmの距離(生物学的幅径)が必要です。その距離が短いと、歯ぐきの炎症がとれず、歯ぐきは赤いまま、骨にもダメージが加わっていきます。
虫歯が深かった場合など、こういったケースはよくありますが、歯ぐきの中深くまで削るのではなく、歯を矯正で引き出してその幅を確保するか、
骨の頂上を削るか、いずれかの処置が必要になります。
最近当院にお越しの患者さんも、歯ぐきの下まで進行した虫歯をお持ちの方が3名。他院で、抜歯して、インプラントをすすめられたようですが、十分保存できるので、現在小矯正で1mm程度歯を引っ張り出しております。
3か月程度かかりますが、歯ぐきと調和した精密なクラウンを被せるにはとても重要な処置です。
下の写真、真ん中の歯2本が、治療を終えたクラウン (差し歯)です。