2024年6月7日
歯根破折はその診断に苦慮することがあります。CTの導入で、歯根周囲の病巣の状態が正確に把握できるようになり、おおよそ歯根破折の診断は下せるようになりましたが、当院では、まず根の治療を試みています。それでも一向に改善しない場合、改めて歯根破折の可能性が強いことを患者さんに説明したうえで抜歯を行い、患者さんに根っこのヒビを確認してもらっています。
歯根破折は、痛くないからと放置すると、周りの骨が徐々に破壊されていくので、将来、インプラントをお考えの患者さんには、前向きな治療を進めております。ただ、正確な診断なしに、すぐ抜歯をすることは、不適切な対応です。