子供の生えたての永久歯をぶつけてしまった場合
永久歯の外傷は、7〜9歳の上顎の前歯によく起こる。原因の多くは転倒で、ついで衝突である。8歳前後の前歯は、歯質が未成熟であったり、歯根が未完成であったり、まだしっかりとした永久歯にはなっていない。このため、幼若永久歯に対する処置は、歯根の完成した永久歯とは異なる。
被せ物が必要な場合は、咬み合わせが安定する18〜20歳までは接着性レジンを用いた暫間処置を行って経過観察を行うべきである。また、神経の処置を行う場合には、歯根形成を促す方法を考慮すべきである。